某ITベンチャー

〜挑戦のオフィス〜

ENTRANCE SPACE



オフィスフロアーエントランス。

エレベーターから降りてのアングル。

研究所を想起させる清潔感と精密感を表現しました。

平滑なグリッドが精緻な感覚をもたらします。

訪問第一歩で、東京のイメージと別次元の企業であるという驚きをもたらします。


ITベンチャー企業の固定費削減のための本社移転のプロジェクトです。 業務中断が許されない上に経費削減のために、極めて短い計画時間と施工期間が重要でした。 また、従来オフィスの問題分析から今回の移転計画の機能的なテーマを以下のように設定し、

 1)多様な空間が多様なコミュニケーションを実 現

 2)高いセキュリティーの実現

 3)フレキシビリティーの確保

 4)リフレッシュスペースの確保

 5)リダンダンシーの確保。

意匠テーマを、その業態と不利な立地条件から、先端的ラボ(研究所)を想起させるものとし、 ソフト産業ゆえに、社員のクリエイティブな士気向上がなにより大切と考え、 オフィス空間全体が感度高く演出された空間となるようにしました。


貸しビルのため共用部とのイメージの統一が困難ですが、その不統一を意図的なものと思わせる対比的デザインとしました。

倉庫への扉を 隠しながら イメージを 高めています

PUBLIC SPACE



接客空間は来訪者へ企業イメージを伝える重要な部分です。 しかし、単に受付空間だけのディスプレー向上では社員の志気低下を招きかねません。 また、ソフト産業というブラックボックス的な業態のため 、 ローコストのインテリアは他の業態であれば、利益率の高い会社と見られますが、 人材が最大の経営資源であるベンチャーの場合、優秀な社員を留めるのは難しいでしょう。 チープな内装はクライアントの信用を逆に損ねる可能性があります。 コストコンシャスかつ、挑戦的でありながら清潔感と信頼感あるラボ的な雰囲気を基調とします。 徒に新奇性を追わず、全うな研究所的イメージにより、事業遂行性をイメージさせます。 指紋認証の扉 その向こうに 打合せ室が並ぶ

未来的イメージ。同時に来客者にこれからの商談へ期待を抱かせ、訪問を忘れさせない強い印象をもつ廊下

指紋認証の扉その向こうに打ち合せ室が並ぶ

共用空間はクールにスタイリッシュに

3室の会議室は扉の色も分けられている



開放的コミュニケーションとクリエイティブなワークを可能とするデスク環境。 コミュニケーションもインフォーマルからフォーマルなものまで、 様々な意志疎通が容易なインテリアとしました。

また、機能と空間の関係を1対1にまで詰めるとその後の業務に合わせた展開が困難となり、 業務のフレキシビリティーに相応しいものとなりません。 リラックスから緊張まで、空間にそれぞれの個性をもたせ、 長時間を過ごす空間として工夫しています。

これにより社員のロイヤルティー/モチベーションの向上をはかり、創造的生産性の向上を支援します

OFFICE SPACE

天井を抜いて、風通しのよい空間とし、架空配線でOAフロアーより経済的となっています。 かつ、先端企業らしい執務室としています

応接室

会議室

プレゼンテーションルーム